弱さ、辛さを音楽にした「ー(サブトラクト)」
いよいよ最新アルバムです。
このアルバムは先日東京タワーでリリースイベントが行われたりと何かと宣伝されています。
僕としては期待していた割にイマイチなアルバムでしたが、ポップスからアコースティックさが戻ってきたと思います。
そしてエド・シーランの代名詞、ループペダルを使わずにバンドなどでの演奏がほとんどなっています。
では見ていきましょう。
Boat
この曲は親友であり、SB.TVの創設者であるジャマル・エドワードが31歳の若さで亡くなったことについて書いています。
親友の死に対してその辛さを乗り越えられることはないだろうが、何度でも浮き上がってくるよという歌詞です。
このジャマルの死に関して「F64」というラップもリリースしていますが、ライブでもやらないので、よほど辛かったものと思われます。
Eyes Closed
この曲も同じように親友の死について歌っています。
「Just dancin' with my eyes closed(目を閉じて踊る)」なんていう歌詞もあります。
全体的に悲しい曲となっています。
パフォーマンス面ではこのアルバムの先行リリースとなっており、アルバムで唯一ループペダルを使って演奏されています。
Life Goes On
この曲もとばかり言ってるとしつこいようにも思ってしまいますが、それくらい悲しい曲の多いアルバムです。
End of Youth
この曲は悲しさという現実により、青春が終わった、つまり大人になったと歌っています。
ハッピーな曲でこそありませんが、悲しさを乗り越えようという感じがあってとてもいい曲だと思います。
またサビ前で一旦フェードアウトしてから思いっきり盛り上がる曲であることもあり、ライブでもほぼ必ず演奏されます。
Curtains
タイトルを一見しただけではわかりにくいですが、日本語っぽく発音するなら「カーテン」です。
カーテンを開けて、太陽の光を見せてくれ、浴びさせてくれなんて意味の歌詞になっています。
この曲も盛り上がることもあって、Today Showという番組でライブをしたときにも演奏されました。
歌詞はやはり明るいわけではなく、打ち破ろうというのが伝わってきます。
ここまで最新アルバム「-(サブトラクト)」を見てきました。
少し雑な言い方をすれば悲しさを集めただけのアルバムです。
一方でリアルな経験を音楽で表現したアルバムとも言えます。
僕個人の感想としては、なんか抑揚がなくて面白くないなと思ってしまいます。
ギター1本と1トラックしかないループペダルで曲に抑揚をつけていたエド・シーランのイメージが良くも悪くも一新されたアルバムとなっています。
次のページでは「No.6 Collaborations Project」をご紹介します!