こんにちは、ヤマトです!
この記事を読んでくれている方は皆さんRC-600ユーザーだと思います。
RC-600は2022年1月に発売された、比較的新しい製品です。
そのためどんな機能があるのかという情報があまりにも出回っていません。
今回はパラアウトというライブや普段の練習、レコーディングのときに使える便利な機能をご紹介します。
この記事はマニアックな記事ですので、RC-600のヘビーユーザー向けとなっています。
目次
パラアウトとは?
そもそもパラアウトとはどのようなものでしょうか?
パラアウトはパラ出力と呼ばれることもありますが、複数の音色や複数のチャンネルの音などを出す機器でそれぞれの別の出力端子に出すことです。
ピンとこない方もいるかもしれませんが、例えばアコギで弾き語りをしていると考えてみましょう。
アコギの音とマイクの音を別々に出力して録音しておけば、後からその音をそれぞれ編集できます。
つまりマイクにリバーブをかけたりと言ったことを後からできるというわけですね。
ループペダルにおけるパラアウトとは?
ループペダルになると途端に大きく意味が変化するようなことはありませんが、少し変わってきます。
ループペダルは複数のトラックを使って演奏されることが多いと思います。
ループペダルの場合はトラックごとに出力することをパラアウトといいます。
つまりトラック1はミキサーのチャンネル1に、トラック2はチャンネル2に、、、と言った具合ですね。
当然ですが、これによりPA側が演奏途中にトラックごとの音量バランスを調整することができます。
もちろんあらかじめRC-600のインプットの時点で調整はしますが、楽器の数が増えれば増えるほどそれが難しくなります。
またマイクの入力レベルを上げるとどうしてもハウリングのリスクがあります。
ただかなり小さい入力をして、録音した後にPAからレベルを上げればクリアな音を提供することができるというわけですね。
設定方法
操作方法に入る前に簡単にどんなことをするのか説明しておきます。
RC-600にはメインアウトプット、サブアウトプット×2が搭載されています。
それぞれステレオとなっているので、アウトプットのジャックが合計6つあることになります。
そしてトラック数も6つあります。
つまりステレオで出力せずにモノラル×6で出力するということですね。
設定と実際の動作
録音されている音源の出力先の設定方法
実際の設定ではまず「MENU」ボタンを押します。
すると1枚目のような画面になるので、「ROUNTING」を選択します。
そして「TRACK」を選択し、
3枚目のような画面になったらあとは簡単です。
出力したいトラックとジャックを一致させるだけです。
僕はわかりやすいように出力を一方通行にさせているので、「MAIN-R」からトラック1が出力されるように設定しています。
これを延々と続けていけば、録音した音源の出力先は指定することができます。
しかしスルー、つまり録音されていないギターなどの音はこのままでは全ての出力端子から出力されます。
スルーの設定方法
先ほどの3枚目の写真の画面で、「INPUT/RHYTHM」を選択すると上の画像になります。
そうすると端子ごとにどの入力を出力するのかを選択できます。
僕は5チャンネル目にスルーも出力しているので、「SUB2-R」に全て出力しています。
※2つ目のマイクとリズムは使っていないので、オンにしていないだけです。
場合によってはこの方が便利かも?
この方法で設定をすると確かに6トラックを別々に出力できるので、とても便利です。
ただもし6トラックも使わないのであれば、設定を少しだけ変えるのがおすすめです。
僕は最大で5トラックしか使わないので、トラック6が余っている状態です。
ということはアウトプットも1つ余っているので、録音していないときのインプットをトラック6から出力することができます。
これをすると録音せずに重ねてギターを弾くときにその音だけをPAから調整することができます。
ちょっとわかりにくいのでわかりやすく説明してみます。
トラック1→チャンネル1
トラック2→チャンネル2
トラック3→チャンネル3
トラック4→チャンネル4
トラック5→チャンネル5
スルー→チャンネル6
こんな感じですかね。
スルーは録音されているわけでも、録音されるわけでもない音です。
ループさせないギターやマイクなどもありますね。
マイクを分けない場合、録音していないマイクを分けたいとPAの人は思うと思います。
そうしたこともできるというわけです。
使うトラック数+1チャンネル使うというのが結構便利かもしません。
もちろん6トラック使うのであれば、できませんがうまく使える機能かもしれません。
RC-600を使いこなすのは難しい
RC-600は前作のRC-300に比べて機能がとても増えました。
RC-300はエフェクターの延長という感じでしたが、RC-600はエフェクターの形をしたパソコンという感じです。
ソフトウェアアップデートまであるほどです笑
それだけ機能が増えたがゆえに、扱うのがとても難しいものになっています。
それを使いこなせれば今までよりも高いクオリティの音楽を提供できます。
これは諸刃の剣でエフェクターや楽器のせいにすることができなくなるので、プレイヤーの実力が顕著に現れることになります。
ということは実力がきちんと評価されるということなので、練習のしがいがあるというものです。
ぜひ皆さんもRC-600を使いこなして、最高の演奏をしてください。
また他にも便利だったり、役に立つ機能があればぜひコメント等で教えて欲しいです!
僕も1つずつゆっくりと学んでいますが、環境が違えば知る機能も変わってくると思うので、色々な方の意見を聞きたいと考えています。
ぜひそちらもお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございまいした。
たまにこうした少しマニアックな記事も書いていこうと思います。